未来化学創造センターを設置し、新物質創成や次世代化学技術の研究開発に尽力

文部科学省の「ナノテクノロジー総合支援プロジェクト」における「ナノ物質合成・解析支援」の拠点のひとつである九州大学は、外部研究者に対して施設・設備の提供を行う支援事業に力を入れてきました。

高分子化学の研究も盛んです

同大学が行っているナノテクノロジー関連の共同研究におけるテーマは、カーボンやセラミック、電子部品などに関するものが多く、マテリアルサイドに強いのが特徴となっています。リソグラフィーなどのトップダウン技術もありますが、物質合成を中心にナノカーボン、フォトクロミック、有機ELディスプレイなどの材料界初とその応用が進んでいます。

新キャンパス移転の際に新設された「未来化学創造センター」では、ナノテクノロジーを基盤に、情報、フォトニクス、エネルギー・環境、バイオのための新物質創成や次世代化学技術の研究開発を行っています。

その豊富な石炭の産出量で有名だった九州には、カーボンを中心とした生産化学、機能物質化学などの先端研究が伝統的に強く、産業的にもナノテクノロジーの発展に欠かせないカーボン企業(フロンティアカーボン社、OHCカーボン社ほか)が成長しています。

また、九州は石油化学産業の発展でも重要な地域でもあります。三井や三菱の化学会社、旭化成や積水化学などのメーカーを育んできた環境があり、さまざまな高分子化学の研究も盛んに行われています。

この点、福岡県が主宰する福岡ナノテク推進会議は、九州大学と密接に連動しており、イベントやセミナーなどは共催の形をとることで、地域社会との交流やナノテクノロジーの啓蒙活動などが促進されています。