ナノ粒子合成に関する最先端の研究が展開されている広島大学

最先端の半導体製造技術の研究開発で多くの実績を誇る広島大学は、半導体製造技術開発国家プロジェクトである「MIRAIプロジェクト」で中心的な役割を担っていますが、半導体技術の微細化精度がナノレベルに達していることから、ナノテク研究の分野でも存在感を示しています。

民間企業との連携で最先端の研究を展開

その研究の中心となっているのが、最先端半導体集積回路とコンピュータシステムの基礎研究を推進するために設立された「ナノデバイス・システム開発センター」です。

文部科学省のナノテクノロジー総合支援プロジェクトの一環を担う同センターは、シリコンを主体とする超微細構造形成のための支援を行います。同センターが持つ電子ビーム露光装置を活用した長微細トランジスタの設計・製作技術を支援に活用すると同時に、技術相談にも応じています。

広島大学には、NEDO「名の粒子の合成と機能化技術」プロジェクトのリーダーを務める奥山教授が在籍していることから、大学内に広島集中研究所を設置し、三菱マテリアル、三菱化学、フジフィルム、東芝といった共同研究先の企業の研究者が常駐し、ナノ粒子合成の研究拠点となっています。

同プロジェクトは、新たな物性を発揮する道の材料として期待の集まるシングルナノ(直径10nm以下の微粒子)の大量合成技術の確立を目指しており、奥山教授は、金、銀、鉄、サンカシリコンといったさまざまな物質のナノ粒子化の研究を行っています。